今こそ「資本論」を読もう 2017.1

◆自由とは必然性の洞察である

 自由の本質について, 「へーゲルは, 自由と必然性の関係をはじめて正しく述べた人である。彼にとっては, 自由とは必然性の洞察である。『必然性が盲目なのは, それが理解されないかぎりにおいてのみである。』」とエンゲルスは述べています。(「反デューリング論」第1篇 11道徳と法。自由と必然性)

 例えば, 空中を進みたいと思うのは自由ですが, だからといって崖から勢い良く飛び出しても地球の重力によって大けがをするか命を落とすだけです。しかし, 重力や浮力・揚力, 運動の法則を知り, これらを上手く利用して気球や飛行船・飛行機を作れば, 自由に空中を航行することができるのです。

 こういうことは人間社会についても当てはまります。

 誰もが, 健康で・豊かで・安心して暮らせる社会を望んでいます。しかし現実は, 長引く不況, 就職難, 低賃金, 長時間労働や労働強化, 解雇不安, 老後の不安…, 経済に縛られてこうした問題で溢れています。どうしてこんな社会になっているのでしょうか。またそれはどのように変わっていくのでしょうか。社会の運動法則を知ることで, 経済に支配されず経済を支配する社会への展望を切り開くことができるでしょう。

 マルクスは, 社会の運動法則を根本の経済から科学的に解きあかしました。そうして書かれたのが資本論です。今こそ, 資本論を読もうではありませんか。

このページの先頭に戻る

案内文目次へ   前へ   次へ