今こそ「資本論」を読もう 2016.10

◆ヘリコプターマネー

 参院選直後に, 一時ヘリコプターマネーが話題になりましたが, 今また, 日銀の長期金利を0 %にするという新たな目標設定を受けて, 再び話題になっています。
日銀の国債保有高
 ヘリコプターマネーとは, 日銀(中央銀行)が政府の国債を直接引き受け(買い), 政府は受取った日銀券を好きなだけ使い市中にバラまくことです。ヘリコプターでお金をバラまくが如し, という訳です。
 政府は財政を膨張させることができます。多額の借金を抱えることにもなりますが, 商品流通の中に過剰な貨幣が投入され流通するとインフレが生じるので, それで「チャラ」になるという訳です。

 戦前, 昭和恐慌対策として高橋蔵相(2・26事件で暗殺された)は国債の日銀直接引き受けを行いました。その後, 戦争が始まると軍費捻出のため拡大し, その結果は, 戦後の超インフレとなって国民に襲いかかりました。
 国債の日銀直接引き受けは財政法で禁止されていますが, 証券会社などが政府から購入した国債を日銀が高く買っているので, 既に事実上のヘリコプターマネーだ, という指摘もあります。(左のグラフは朝日新聞9月15日より)

 こうした経済の動きは複雑ですが, 経済こそが社会の基盤です。資本論は, 商品から始め, 貨幣の本質, 商品流通・貨幣の運動法則を明らかにしています。貨幣の資本への発展を示し, 資本の運動法則, したがってこの社会の根底の運動法則を教えています。
 今の経済情勢は, 私たちの未来に未曾有の困難をもたらすように思えます。今こそ, 資本論を読もうではありませんか。

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