今こそ「資本論」を読もう 2016.5

◆燃費偽装!

 4月, 三菱自動車の軽自動車(日産ブランドを含む)の燃費偽装が発覚しました。昨年の, フォルクスワーゲンのディーゼル車1000万台には及びませんが, 62.5万台にものぼります。当該車種は既に生産・販売停止となり, 軽自動車全体の販売も落ち込むなど, 影響が広がっています。

 5月, 燃費偽装は, 何と, 全車種で行なわれていたことが明らかになりました。何百万台になるのか, 影響がどこまで広がるかは分かりませんが, 同社の存続自体も危ぶまれているほどです。

 昨年問題となった, 東洋ゴムの防振ゴム品質試験データ改竄といい, 旭化成建材の杭打ちデータ改竄といい, 要するに, 企業は利潤追求のためなら意図的な不良品製造だってするという訳です。熾烈な販売競争のゆえですが, そのしわ寄せは労働者に及びます。同社の水島工場や関連部品メーカーの労働者は, 自宅待機させられ, 賃金カットを迫られ, 転職も余儀なくされる状況に至っているのです。

 こうした不良品製造は, 単に, 特定の企業の, モラルの問題ではなく, 資本の本質と関わっています。資本主義経済を分析し, その運動法則・矛盾や限界を明らかにし, 矛盾の解決の展望をも示したマルクスの資本論に, 次のような指摘があります。ミョウバンや砂その他を混ぜる「信じられないほどのパンの不純製造」は, 「イギリスでは18世紀の初め以来, この営業の同職組合的性格がくずれて名目上の製パン親方の背後に資本家が製粉業者や麦粉問屋の姿で立ち現れてから, 発達した。」と。

 社会の仕組みを根底から理解し, 問題を把握し, 解決の道筋を見つけるために, 今こそ資本論を読もうではありませんか。

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