今こそ「資本論」を読もう 2016.4

◆明文改憲
 安倍首相は国会で、憲法改正を「在任中に成し遂げたい」と明言しました。憲法9条を改定して軍隊を持てるようにしたいということでしょう。とは言え解釈改憲により, 憲法制定からそう日も経たずして自衛隊(最初は警察予備隊。旧軍人が多数入隊した)という名の ”軍隊” を持ち, 今では ”海外派兵” さえ行なっています。しかし, 明文改憲となると更なる一歩を踏み出すことになるでしょう。

 改憲論は憲法制定直後からあり, 1955年の保守合同(日本自由党と日本民主党)の契機のひとつでした。半世紀を経て明文改憲が現実味を帯びてきたのは, 日本経済の世界進出, 世界の企業との利害対立, 過剰生産など経済の行詰り, 労働者の疲弊と貧困の拡大など, その根底に経済の問題があります。

 経済が順調に発展し, 労働者の疲弊も貧困の拡大もなければ, 他国との経済対立もなければ, 明文改憲への動きはそれほど高まらなかったかも知れません。問題は, 経済はなぜ順調に発展しないのか, ということでしょう。昔は考えられなかったようなものが次々と作られるようになり, 高くて買えなかったものが買えるようになるなど, 社会が豊かになるに連れて, 経済は行き詰まり, 労働者は疲弊し, 貧困が拡大し, 諸国が対立するのです。一体なぜなのでしょうか。

 現代社会の基礎である資本主義経済を分析し, その運動法則・矛盾や限界を明らかにし, 矛盾の解決(止揚)の展望をも示したのがマルクスの「資本論」です。今こそ「資本論」を読もうではありませんか。

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