今こそ「資本論」を読もう 2016.3

◆利子とは?
 日銀はついにマイナス金利に踏み切りました。民間銀行の日銀への預金に対し「利子」を取ると言うのですが, それは日銀に預金せず産業資本などに貸し出せ, ということです。
 しかし今, 産業資本は過剰生産に苦しんでいるのであって, 銀行貸出によって投資する対象や必要性がない状態です。こうした現実の下で民間銀行に貸出を強要して, どのような結果がもたらされるのでしょうか。銀行預金もマイナス金利になればタンス預金が増えると見越して, 家庭用・事務所用金庫が出回っているそうです。銀行預金までマイナス金利になるかどうかは分かりませんが, 今回の日銀の金融政策によって経済が停滞から発展へと転化し, 活気を取戻すとも思えません。

 ところで, 金利, あるいは利子とは何でしょうか。それはどこから生まれるのでしょうか。
 銀行は私たちから預金を集め, 利子を付けて払い戻してくれます。それは, 集めた預金を産業資本に貸出し, 利子を付けて返済してもらうからです(当然, 預金金利の方が貸出金利より低い)。産業資本家は借入れた資金で生産設備を整え, 原材料を購入し, また労働力も購買し(つまり賃金として支払い), 商品を生産します。商品には剰余価値が含まれます。その商品を販売して利潤を得ます。この利潤の一部が銀行への利子として支払われます。

 このような利子生み資本も含め, 資本主義経済を分析し, その運動法則・矛盾や限界を明らかにし, 矛盾の解決(止揚)への展望をも示したのがマルクスの「資本論」です。矛盾の爆発を迎えつつある今こそ「資本論」を読もうではありませんか。

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