今こそ「資本論」を読もう 2016.2

◆過剰生産と労働者の貧困
 世界的に株価の急落が続き, 為替相場も円高が進んでいます。株価下落の原因として, 中国経済の失速とか, 1バーレル20ドル台にもなった原油価格の下落などが言われていますが, どんなものでしょうか。

 原油安は, 他の産業にとってはエネルギーや原材料費を抑えるので有利に作用するはずです。しかし,いろいろな産業で設備投資が押さえられているのですが, それはたくさん作っても売上げが伸びない状態すなわち過剰生産に陥っているからで, このような状況では, 原材料費がいくら安くなっても生産を拡大することはできません。かつて世界の期待を集めていた中国経済ですが, 李克強首相は山西省太原で「腕を切る覚悟で, 設備過剰を解消せよ」と言ったそうです。

 過剰生産を解消するには設備過剰の解消しかないのですが, 今後, どのように展開するのかはまだ分かりません。大規模かつ急速に進み, さらには世界戦争の危険性が増す可能性もあります。

 ところで, 今, 子どもの貧困が問題になっていますが, 親が裕福で子どもが貧困などということはありえません。非正規雇用など劣悪な労働条件でも働かざるを得ない, あるいは雇ってくれる所がないことが原因です。一方での過剰生産と他方での貧困。たくさんの物が作れるのに, たくさんの人がそれを手に入れることができないのです。こうした矛盾は何故生まれるのでしょうか?

 マルクスは, 資本主義経済の矛盾とその発展の法則を「資本論」で明らかにし, 矛盾の解決(止揚)への 展望を示しています。今こそ「資本論」を読もうではありませんか。

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