今こそ「資本論」を読もう 2016.1

 こどもが成長してくると「どうしてお金で物が買えるの?」と疑問を持ちます。親は「そういう約束なんだよ」と答えることが多いでしょう。

 ところで, 日本最古の貨幣は?と聞くと, ある年代以上の人たちは大和朝廷が作った和同開珎(わどうかいちん, 708年)と答えるでしょうが, 今の学校の教科書には, 富本銭(ふほんせん, 683年)と載っています。さらに, それ以前の670年ころ豪族によって無文銀銭が作られていました。でも, これらの貨幣はほとんど流通しませんでした。市では, 米, 布, 絹, 塩, 鍬などが価値の尺度となり交換の媒介をしたそうです。

 なので, 貨幣で物が買えるのは単なる約束ではありません。いろいろな物が商品として生産され, それらの交換を媒介するものとして貨幣は生まれました。商品経済が発展するとともに貨幣も流通するようになります。平安時代末期からは大量の宋銭が輸入されて使われ, 時代が下るにつれ, いろいろな貨幣が作られました。貨幣経済が発展すると, 貨幣は資本に転化するようになります。

 日本は, 明治以降の経済発展により, 資本主義の時代に入りました。資本とは「自ら増殖する価値」のことですが, その運動法則を理解することが, 現代社会の問題を根底から把握し, 解決の道筋を見つけるために必要です。

 「資本論を読む会」では, 今, 商品が貨幣に発展する, その仕組みを学んでいます。貨幣とは何か? そして資本とは? そこにどんな矛盾があるのか? 「資本論を読む会」 への、みなさんのご参加をお待ちしています。今こそ「資本論」を読みましょう。

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