今こそ「資本論」を読もう 2015.9

◆消費不足が不況の原因?

 かつての高度経済成長の時代、あるいは80年代末、経済が活況を呈していた時代には賃金が上昇し、消費も拡大し、インフレも徐々に進行していました。他方、不況期には賃金は下がり、消費は萎縮し、デフレが起こっています。そこで登場したのがアベノミクス。景気回復のために適度なインフレを起こすというのですが(異次元の金融緩和だとか、政府による企業への賃上げ要請だとかの政策も実施されました)、しかし、何か原因と結果を取り違えたような政策です。

 アベノミクスは今どうなっているのかと調べていたら、次のような記事を目にしました。

 消費税率引上げもあり物価は上昇しているが、実質賃金は減少し(正社員で賃上げをしても、非正規の増員と待遇引き下げなどで)、格差も広がり、消費も伸びず、4〜6月期の国内総生産(GDP)がマイナスに転落し、設備投資もマイナスに転じ、アベノミクスは失敗である。消費が伸びないかぎり経済の好循環は生まれない。消費を持続的に回復させるには雇用や所得環境を改善して格差を縮小し、安定した中間層を復活させることだ。アベノミクスと真逆の政策である。(東京新聞ホームページ 8月18日)。

 しかし、消費の拡大が景気を良くするという主張は、不況の原因を消費不足に求めています。一見もっともらしく思われますが、これは本当でしょうか。

 これらの問題を理解するためにも、資本主義の仕組みを資本論から学んで行きましょう。


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